今回はユーザーアカウントを作成します。
アカウント設定に伴い、OUとグループの設定も行うため、簡単な設計も行いました。
今回は以下の設計となります。
➀OU(組織単位)「民俗学部」の中に所属のグループ「戦前の学者」「戦後の学者」を作成。
➁「民俗学部」所属のユーザーアカウント「kunio(柳田国男)」「kenniti(谷川健一)」を作成。
テスト用のアクセス許可を特に設定しない「test1(TEST1)」ユーザーを作成。
③「kunio」は「戦前の学者」(実際は戦後もご活躍されましたがそれはおいて)グループに所属。
④「kenniti」は「戦後の学者」グループに所属。
⑤「民俗学部」OU所属の共有フォルダ「民俗学研究」作成。
⑥共有フォルダ「民俗学研究」は「Administrator」「戦後の学者」「戦前の学者」グループがアクセス可能。
⑦「民俗学研究」以下のサブフォルダー「戦後の学者」グループのフォルダ「戦後」の以下のアクセス権で作成。
「Administrator」:フルコントロール
「戦前の学者」:読み取りと実行
「戦後の学者」:特殊(「読み取り」、「書き込み」、「サブフォルダーとファイルの削除」含む。)
⑧「民俗学研究」以下のサブフォルダー「戦前の学者」グループのフォルダ「戦前」の以下のアクセス権で作成。
「Administrator」:フルコントロール
「戦前の学者」:特殊(「読み取り」、「書き込み」、「サブフォルダーとファイルの削除」含む。)
「戦後の学者」:読み取りと実行
上記設定終了後、クライアントPCから実際に共有フォルダにアクセスし、設定どおりの動作が行われるか検証を行います。
以上の設計で今回は➀~④まで、つまり、ユーザーアカウント、OU、グループの設定までを行います。
⑴「サーバーマネージャー」画面から「ツール」>「Active Directory ユーザーとコンピューター」をクリック。
⑵「Active Directoryユーザーとコンピューター」画面起動後、「nora.sv.local」>「新規作成」>「組織単位(OU)」をクリック。
⑶「新しいオブジェクト - 組織単位(OU)」画面起動後、名前にOU名「民俗学部」を入力し、「OK」
⑷⑵の「Active Directoryユーザーとコンピューター」画面に戻るので、今度は⑶で作成された「民俗学部」>「新規作成」>「グループ」
⑸「新しいオブジェクト ― グループ」画面起動後、「グループ」に「戦前の学者」と入力し、「OK」
⑹再び⑷の操作をし、「新しいオブジェクト ― グループ」画面起動後、「グループ」に「戦後の学者」と入力し、「OK」
⑺「Active Directoryユーザーとコンピューター」画面から「民俗学部」を右クリック>「新規作成」>「ユーザー」
⑻「新しいオブジェクト ― ユーザー」画面起動後、「姓(柳田)」「名(国男)」「ユーザーログオン名(kunio)」をそれぞれ入力。
⑼任意のパスワードを入力して「次へ」
⑽「完了」をクリック。
⑾追加されたユーザー「柳田国男」を右クリックして「グループに追加」
⑿「選択するオブジェクト名に入力してください」のテキストボックスに「戦前の学者」グループを入力し、「名前の確認」をクリックし、「OK」
⒀「[グループに追加]操作が完了しました」と表示されるので「OK」
⒁⑾~⒀の操作でユーザー「kenniti(谷川健一)」を作成し、グループは「戦後の学者」に割り当てます。
⒂次はテスト用の共有フォルダにアクセス権の無いのユーザーを作成します。
「Active Directoryユーザーとコンピューター」画面で「Users」を右クリックし、「ユーザー」をクリック。

⒃「名」と「ユーザーログオン名」に「test1」と入力し、「次へ」
⒄任意のパスワードを入力し、「次へ」
⒅test1ユーザーが作成されたことを確認後、「完了」をクリック。
⒆「Users」の中に「test1」が作成されたことを確認します。
以上でユーザーアカウントの作成は終了となります。
次回は⑤の共有フォルダの作成から行います。