◆DNSサーバーのトラブル
DNSがダウンしていると名前解決ができず、インターネットや社内ネットワークなどに正常にアクセス出来ません。その際に想定されるトラブルシューティングは以下の方法になります。
◆ipconfigによるDNSクライアント側でのトラブルシューティング
・ipconfig /display
DNSクライアントは名前解決キャッシュ(リゾルバキャッシュ)を持ち、通信の度にDNSに問い合わせないようにしています。ipconfig /displaydnsコマンドを使うとhostsファイルから事前読み込みされた情報と、DNSによって最近取得された情報の両方が表示されます。
・ipconfig /flushdns
Webサーバーの入れ替えなどで、問い合わせたいWebサーバーのIPアドレスが変わった場合、クライアントのリゾルバキャッシュは更新されていないので、Webサーバーにアクセスできなくなります。その際はipconfig /flushdnsコマンドを使って、クライアントのリゾルバキャッシュの内容を消去する必要があります。
なお、リズルバキャッシュの削除を行ったにも関わらず、キャッシュが表示されている場合は、クライアントのhostsファイルに書き込まれている可能性があります。
◆DNSサーバー側のトラブルシューティング
代表的なトラブルシューティングツールは以下です。
・DNSクリエ
「DNSサーバーに対する単純クリエ」と「ほかのDNSサーバーに対する再帰クリエ」を確認することができます。DNSマネージャーのDNSホスト名を右クリックし、「プロパティ」を開き、「監視」タブをクリックし、「テスト実行」ボタンから実行します。
・DNSイベントログとデバッグログ
DNSイベントログでは、DNSマネージャーのDNSサーバーのプロパティより、イベントログをどのように取得するかを設定します。
デバッグログでは、DNSの動作に関する詳細な情報を表示します。ログは膨大な為、一時的な利用にとどめます。通常、Windows¥System32¥dns¥dns.logに保存されますが、ログファイルのパスを入力し使用することも出来ます。(以下参照)
DNSのエラーは、Active directoryのドメイン環境では、ドメイン管理者がトラブルシューティングを行う場合が殆どです。Active directoryを保持するドメインコントローラーにDNSがインストールされている場合は、ドメインの管理者権限でトラブルシュートを行います。