◆Sambaによるプリンタ共有の概念
Sambaでは
①Windowsクライアントから印刷データの送信
②Sambaサーバーで一時ファイルとして保存。
③lprなどの印刷コマンド、或いはUNIXの印刷機構(CUPS)に引き渡し。
④プリンタで印刷
この様な手順で行われる為、予め③に相当するUNIX側の印刷機構を設定しておく必要があります。
なお、印刷コマンドの代わりに任意のコマンドを指定することで④として印刷以外の様々な処理を実現することも機能上としては可能。
◆プリンタ共有の設定
〇基本的なプリンタ共有の設定の例
[printer1] #プリンタ共有名
printable = yes #このセクションがプリンタ共有であることを示す(出題しそう)
printer name = prn1 #printersセクションで読みこまれるprintcapファイル名がデフォルト以外の場合、指定
printing = cups #UNIX側の印刷機構の指定(出題しそう)
use client driver = yes #エラーメッセージ出力を抑制。自動ドライバインストールするならno
path = /var/spool/samba #一時ファイルの保存場所
hosts allow = 10.0.1.0/255.255.255.0 #IPアドレスによるアクセス制御
;EOF
# mkdir -p /var/spool/samba
# chown 1777 /var/spool/samba
# systemctl restart smb.service
次にWindowsクライアントから共有フォルダにアクセスすると以下の様にプリンタ共有が表示される。
このアイコンをクリックすると以下のメッセージが表示されるので、手動で適切なドライバをインストールします。
◆プリンタドライバの自動ダウンロード
実現するにはダウンロードすべきドライバを格納する共有として、「
print$」というファイル共有を作成し、更にpathパラメータで指定したディレクトリの下に、あらかじめWIN40、W32X86といったディレクトリを作成しておきます。
Windowsマシンに配布するドライバをアップロードするユーザーは、printer adminパラメータにプリンタ管理者として設定しておく必要があります。加えて、ユーザーがこの共有内にファイルの書き込み権限が必要。SetPrintOperatorPrivilegeというユーザー権利を付与したユーザーで作業を行うことも出来ます。
Samaba設定終了後、Windowsクライアントからプリンタの権限があるユーザーがSamabaにアクセスし、「Samba Printer Port(Local Port)」のプリンタポートを選択し、ドライバをインストールします。
インストール完了後、用紙設定などの詳細設定を行うとプリンタ設定などの情報は
ntprinters.tdb、プリンタドライバの情報は
drivers.tdbといったファイルに格納され、Samabaサーバ上で保管されます。
例題
問題集76頁問13,14
LPIC202 模擬試験17 | touch-q問題66
プリントサービス - Linux技術者認定 LinuC | LPI-Japan
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